2008年4月アーカイブ



大学にも、eラーニングを導入する動きが見られます。

中でも大阪の近畿大学はその草分け的存在で、早い時期からユニークなeラーニングシステムを運用しているのでその事例をご紹介したいと思います。


近畿大学は実務的な専門学校が前身で、学問を探求するというよりも社会に出て活躍できる人材を育成するということに力を入れる「実学の精神」を掲げています。

大学のeラーニング導入はその流れから生まれたもので、実践的な知識をさらに強化し、学生の学習機会を増やすことが目的でした。


近畿大学のeラーニングはインターネットを使ったもので、学生に発行されるIDとパスワードがあればそのシステムに入ることが出来ます。

中では3次元CADやMOS1、基本情報技術者試験、初級システムアドミニストレータなどの勉強をすることが出来ます。

ここで勉強したことはもちろん資格試験対策になり、その資格を取得すると就職や就職後のキャリアアップ大変有効なものばかりです。

しかもこのeラーニングシステムで学習したことは大学の単位としても認定されるので、大学の授業の一環としてeラーニングを利用することが出来ます。


将来に有利な資格取得を目指しながら大学の単位が取れるとあって、近畿大学のeラーニングシステムは学生さんにも大変好評だそうです。

これにより、学生の学習機会が増えて単位を落とす学生が減ったのと同時に実際に資格を取得する学生も増えたとのことで、効果は上々のようです。


こうした動きは全国的に広がっており、最近ではeラーニングを実施していない大学を探すのが難しいほどになりました。

特に私立大学にその傾向が強く、少子高齢化の時代において優秀な学生を集めるための有効な手段ともなっているようです。


大学も世の中の動きに対して敏感に反応して求められているものを提供しないことには生き残れない時代になっているということですね。

ですがこうした動きは大学で学ぶ機会を学生だけでなく広く社会に広げているという点ではeラーニングが当初より持っている使命が果たされているように思います。

近畿大学が推進するこのeラーニングシステムは「KUDOS KNOWLEDGE」と言います。

このキーワードで検索すると簡単に関連のページを見つけることが出来ます。

eラーニングの内容もさることながら、システム構築の過程に至るまで、非常に面白い内容でした。



eラーニングはこれまでにない学習スタイルということで、従来の学習方法では出来なかった可能性を広げました。

近くに優秀な講師が見当たらない地方や過疎地での教育や時間的制約で学習機会に恵まれない人などはeラーニングの恩恵を最も受けられることでしょう。

自分の学びたい時に、他の人と全く同じ環境で学習することが出来るのですから、教育の機会を広げることに大きく貢献しています。


また時間的制約の多い社会人教育の分野でもeラーニングは大いに活用されており、社会人になってからの資格取得や技能取得に威力を発揮しています。


その中でも目を引くのは、企業の研修などにeラーニングが活用されている点です。

これは筆者も何度か体験しましたが、最近では企業が人材を採用した時に自社の業務紹介や社会人としてのマナーなど、普遍性の高いものについてはパソコンにあらかじめインストールされているソフトを使って自分で学習するという方法が浸透しています。

人材派遣会社で派遣登録のために訪れた人に対しては、人材派遣という仕組みの説明や就業先で働く際の心得や、給与の計算方法などの説明をビデオやDVDを使って行っています。

つまり、毎回同じことを説明するだけなので担当者の省力化を図るためにeラーニングを利用しているわけです。

派遣会社の中にはスキルチェックや常識テストなどを行うところが多いですが、これもeラーニングシステムを利用していてパソコンに向かって一人で出来るように工夫されています。


企業が研修のためにeラーニングを利用しているケースもご紹介しましょう。

大企業のように研修を行う時期が決まっていて、しかも大人数が同時に受けるということなら研修の担当者が直接指導することで効率良く研修を行うことが出来ます。

ですが規模がそれほど大きくなく、また退職者が多いため随時人材が加入している職場となるとこうはいきません。

随時入ってくる人に直接指導をしていたのでは効率が悪いからです。

こうした条件が最も整っているのがコールセンターです。

コールセンターは退職者が多い反面、かかってきた電話に出るための人数を確保する必要があるので常に人手不足です。

そのため募集も随時なので、決まっていない時期に新入社員が加入します。

コールセンターは電話で相手と話すという現場です。

そこで直接研修をしてたのでは声が電話口に入ってしまいますし何かとやりづらい面があります。


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